Daily Earth Risk Report
2026年7月28日(火)08:01 JST時点
予知ではなく、確かな観測から。
気象庁、国土地理院、海上保安庁、防災科研、NICTなどの公開情報を基にした防災上のリスク評価です。特定の地震の発生日時・震源・規模を予測するものではありません。本日の総合判定
🟡 注意
Earth Score:32 / 100
前日比:↓ 1ポイント
評価確度:中~高直近24時間に、全国的な短期リスクを押し上げる大規模地震や、複数の観測網にまたがる新たな異常の一致は確認されていません。7月28日6時00分ごろには和歌山県北部でM2.5、最大震度2、7月27日13時56分にはトカラ列島近海でM2.7、最大震度1の地震がありましたが、いずれも小規模で、単独では警戒水準を引き上げる材料ではありません。Yahoo!天気・災害
全国判定を「注意」とする主因は、東北・三陸沖で6月のM7級地震後の地震活動と余効変動が続いていることです。
※Earth ScoreはEarth Compass独自指標であり、公的機関の公式指数ではありません。
地域別評価
地域 短期判定 前日比 主な根拠 日本全国 🟡 注意 → 東北沖の地震後活動を継続監視 東北・三陸沖 🟡 注意 → M7級地震後の余効変動が継続 首都圏 🟢 通常 → 広域地殻変動に特段の変化なし 南海トラフ 🟢 通常 → 公的評価で特段の変化なし 九州 🟢 通常 ↓ 鹿児島県薩摩地方M4.2後に顕著な拡大なし 沖縄・八重山 🟢 通常 → 地震・地殻変動とも警戒を上げる新情報なし
1.直近の地震活動
7月28日6時00分ごろ、和歌山県北部でM2.5、最大震度2の地震が発生しました。7月27日13時56分にはトカラ列島近海でM2.7、最大震度1の地震が発生しています。いずれも津波を伴わず、規模や活動状況から全国的な異常を示すものとは評価しません。Yahoo!天気・災害
7月27日2時00分には鹿児島県薩摩地方でM4.2、最大震度3の地震がありました。震源がごく浅かったため局地的に震度3を観測しましたが、現時点で活動が広域に拡大していることを示す情報は確認されていません。tenki.jp
評価
- 直近の活動は小規模から中規模の範囲
- 全国的な有感地震の急増は確認されず
- 新たな津波警戒情報なし
- 「警戒」「高警戒」へ引き上げる根拠なし
2.東北・三陸沖
🟡 注意
国土地理院の最新月次評価では、6月25日の岩手県沖M7.2に伴う地殻変動に加え、4月20日の三陸沖地震、5月15日の宮城県沖地震後の余効変動が確認されています。2011年東北地方太平洋沖地震後の長期的な余効変動も続いています。Geospatial Authority of Japan
これらは主に発生済み地震に対する地殻の応答であり、新たな巨大地震の前兆を意味するものではありません。ただし、大規模地震後の周辺では、通常時より強い余震や誘発的な活動に備える必要があるため、「注意」を維持します。
3.地殻変動・GEONET
東北以外は概ね平常
国土地理院が7月8日に公表した最新の全国月次資料では、次のように評価されています。
- 東北:岩手県沖地震に伴う変動と余効変動
- 関東・中部:特段の変化なし
- 近畿・中国・四国:特段の変化なし
- 九州:特段の変化なし
- 沖縄:特段の変化なし Geospatial Authority of Japan
静岡県西部から愛知県東部では、2022年初頭からプレート境界深部の長期的ゆっくりすべりに起因すると推定される非定常変動が続いています。ただし、気象庁は現状を従来から観測されてきた現象の範囲と評価しています。Geospatial Authority of Japan
4.南海トラフ
🟢 短期判定:通常
🔴 長期背景:非常に高い
気象庁が7月7日に公表した最新の定例評価では、南海トラフ沿いで大規模地震の発生可能性が平常時より相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。想定震源域のプレート境界の固着状態にも、異常な変化を示すデータは得られていないとしています。Japan Meteorological Agency
四国中部、紀伊半島北部、東海では深部低周波地震と短期的ゆっくりすべりが観測され、静岡県西部から愛知県東部では長期的ゆっくりすべりが継続していますが、いずれも従来から繰り返し観測されてきた現象と評価されています。Japan Meteorological Agency
先日検証したGNSS-A研究による「安定した固着域」は、長期的なエネルギー蓄積構造を示す重要な知見です。ただし、2013~2023年の長期観測から得られた構造的特徴であり、本日の短期判定を引き上げる情報ではありません。
5.首都圏
🟢 通常
国土地理院の最新月次評価では、関東・中部地方に特段の地殻変動は確認されていません。Geospatial Authority of Japan
首都直下地震は、明確な前兆を捉えられないまま発生する可能性があります。そのため「通常」は安全宣言ではなく、現在確認できる短期異常がないという意味です。
6.沖縄・八重山
🟢 通常
国土地理院の最新月次資料では、沖縄地方に特段の地殻変動は確認されていません。Geospatial Authority of Japan
7月27日のトカラ列島近海M2.7は小規模な地震であり、石垣島・八重山の地震リスクを引き上げる根拠にはなりません。八重山周辺についても、警戒水準を上げる新たな公的情報は確認されていません。tenki.jp
海での行動基準
米原ビーチ、港、リーフ外で次のいずれかを感じた場合は、情報確認より避難を優先してください。
- 強い揺れ
- 弱くても長く続く揺れ
- 急激な引き潮
- 異常な海面変化
荷物を回収せず、海から離れて高台へ向かうことが原則です。
7.海底観測
🟢 新たな公的警戒情報なし
S-net、DONET、N-net、GNSS-Aなどの海底観測は、沖合の地震・津波の早期検知や、プレート境界の固着・地殻変動の把握に重要です。
本日朝時点で、海底観測を根拠とする新たな南海トラフ地震臨時情報は掲載されていません。気象庁の最新情報は7月7日の定例解説情報です。Japan Meteorological Agency
Earth Compassでは、個別波形や観測点の一時的変化を独自に「前兆」と判定せず、専門機関の公式評価を通じて反映します。
8.太陽活動・地磁気
地磁気:🟡 やや活発予想
地震判定への反映:なし
NICTの最新宇宙天気情報では、直近の地磁気活動は静穏でしたが、今後1日はやや活発な状態が予想されています。電離圏は静穏とされています。Space Weather Forecast
太陽活動や地磁気変動は、GNSS測位、短波通信、衛星運用に影響する可能性があります。しかし、太陽活動や地磁気活動から地震の日時・場所・規模を予測できるという科学的根拠は確立されていません。
そのため、Earth Scoreには加点していません。
9.電離層・TEC
⚪ 研究段階
NICTの現況では電離圏は静穏です。Space Weather Forecast
大地震前のTEC変動や電離層異常を調べる研究はありますが、電離層は太陽活動、地磁気、季節、時刻、大気波動、気象など多数の要因で変動します。
現時点では、
- 発生日
- 震源位置
- 地震規模
- 異常の原因
を安定して特定できません。
したがって、Earth Compassでは電離層単独で判定を引き上げません。
長期プレート蓄積状況
地域 長期背景 短期判定 南海トラフ 🔴 非常に高い 🟢 通常 首都圏 🟠 高い 🟢 通常 東北・三陸沖 🟠 高い 🟡 注意 沖縄・八重山 🟡 中程度 🟢 通常 長期背景は、今日・明日の地震発生を示すものではありません。地質構造、過去の発生履歴、プレート固着、政府の長期評価などを表す背景情報です。
前日からの変化
指標 変化 全国の地震活動 ↓ 大規模な活動なし 東北・三陸沖 → 注意継続 南海トラフ → 通常継続 首都圏 → 通常継続 九州 ↓ 薩摩地方M4.2後に顕著な拡大なし 沖縄・八重山 → 通常継続 地殻変動 → 新たな包括公表なし 海底観測 → 新たな警戒情報なし 地磁気 ↑ やや活発予想 電離圏 → 静穏 Earth Score 33 → 32
今日の防災コメント
石垣島・八重山
今日は、よく利用するビーチや港から高台までの退避経路を一つ確認してください。
リーフ外へ出る場合は、同行者と次の基準を共有しておくと実践的です。
強い揺れ、長い揺れ、異常な海面変化のいずれかを感じたら、警報を待たず帰岸・避難する。
全国共通
本日は寝室の安全を確認してください。
- ベッドの上に倒れる家具がないか
- 枕元に靴とライトがあるか
- スマートフォンとモバイルバッテリーが充電されているか
- 夜間でも玄関まで移動できるか
Earth Compass総括
日本全体で、大規模地震の短期的切迫性を示す複数の確立された観測異常の一致は確認されていません。
- 全国:🟡 注意
- 東北・三陸沖:🟡 注意
- 南海トラフ:🟢 通常
- 首都圏:🟢 通常
- 沖縄・八重山:🟢 通常
- 地磁気:やや活発予想だが、地震評価には反映せず
- 電離層:静穏、地震予測には未確立
Earth Compass
予知ではなく、確かな観測から。


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